ヴィーブヘルスケア、年2回投与の可能性を有する2つの超長時間作用型抗HIV薬のパイプラインデータを発表
- 初の第3世代インテグラーゼ阻害剤として開発中のVH184、年2回投与の可能性を示す
- VH184は、ビクテグラビルと比較したin vitro試験において良好な薬剤活性および耐性プロファイル確認
- カプシド阻害剤VH499は忍容性を示し、年2回投与を支持
この資料は英国ViiVが2026年2月25日に発表したプレスリリースの日本語抄訳であり、報道関係者各位の利便性のために提供するものです。この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先されます。詳細はhttps://viivhealthcare.com/をご参照ください。
2026年2月25日 英国ロンドン – GSKが過半数を所有するHIV領域に特化したグローバル企業であるヴィーブヘルスケアは、開発中の第3世代インテグラーゼ阻害剤(INSTI)VH184の超長時間作用型製剤を用いた第Ⅰ相試験から得られたデータを発表しました。1 本試験の結果から、単回投与により最長6か月間薬物濃度が維持される可能性が示唆されました。別途実施されたin vitro試験では、耐性HIV株において、ビクテグラビルと比較した際の力価および耐性プロファイルが評価されました。2
また、米国コロラド州デンバーで開催された第33回レトロウイルスおよび日和見感染症会議(CROI 2026)において発表されたViiV Healthcareの長時間作用型パイプラインに関する追加データでは、開発中のカプシド阻害剤VH499が、概ね忍容性を示し、超長時間作用型製剤として年2回投与の可能性を支持する結果が示されました。3 これらの初期段階の知見は、lotivibart(広域中和抗体N6LS)を含む他の超長時間作用型製剤パイプラインの継続的な進展とともに、毎日服薬の負担を軽減し、HIVとともに生きる人々の治療選択肢を拡大するというヴィーブヘルスケアの取り組みを強固にするものです。
ヴィーブヘルスケアの研究開発責任者であるキンバリー・スミス医学博士(M.D., MPH)は、次のように述べています;
「私たちの研究開発は、治療のあり方を見直し、HIV治療が人々の生活の中で占める割合を小さくすることを目的としています。第3世代INSTIであるVH184に関する今回のデータは、耐性に対する高いバリアと、年2回投与の可能性を示しています。カプシド阻害剤VH499の初期結果は、6か月以上の投与間隔の可能性を示しています。 これらのデータは、HIVとともに生きる人々のニーズや価値観に応えることを目的として設計された超長時間作用型治療オプションを通じ、ViiV HealthcareがHIV治療の将来を切り拓いていることを強く示すものであり、HIVとともに生きる人々を対象とした初のINSTIベースによる年2回投与レジメンの導入に向けた当社の計画に重要な示唆を与えるものです。」
VH184は、年2回の超長時間作用型投与間隔の可能性と、良好な活性を示す 1,2
HIV非感染の成人を対象とした超長時間作用型製剤を用いた第Ⅰ相試験において、VH184は単回の皮下または筋肉内注射の2種類のいずれかの製剤を投与しました。いずれの製剤も長時間作用型の特性を示し、そのうち1製剤では投与後7か月まで安定した薬物濃度が維持され、年2回投与の実現可能性が示されました。
VH184製剤は概ね忍容性を示し、副作用の大半は、紅斑、疼痛、結節などの軽度(グレード1)の注射部位反応(ISR)でした。グレード2およびグレード3のISRは少数でした。VH184の安全性プロファイルは、これまでの試験結果と一貫しており、既承認のINSTIと同様のプロファイルを示しました。
また、CROIで発表されたVH184のin vitro試験では、第2世代INSTIに対する耐性変異を有するHIVを対象としたビクテグラビルとの比較において、良好な耐性プロファイルを示しました。VH184は、複数のINSTI関連変異を含むものを含め、幅広い耐性ウイルス株に対して活性を保持しており、高い耐性バリアを有する可能性が示唆されました。
これらの結果を総合すると、VH184は、超長時間作用型投与の可能性を有し、INSTI耐性変異を有するウイルスに対しても幅広く作用を示す第3世代INSTIであることが示されました。今後、第Ⅱb相試験において、最適な投与スケジュールの検討および、HIVとともに生きる人々に対する年2回投与治療としての可能性を引き続き評価していく予定です。
VH499は、年2回投与の可能性を示す
HIV非感染の成人を対象とした進行中の第Ⅰ相試験において、VH499は100㎎~1200㎎の用量で筋肉内または皮下への単回注射投与として評価されました。いずれの投与経路においても、長期間にわたり安定した薬物濃度が維持され、最長6か月までの超長時間作用型投与間隔の可能性が示されました。
VH499は概ね忍容性を示し、最も多く報告された副作用は、グレード1または2のISRで、これらの副作用の大半は軽度から中等度で、短期間で消失しました。重篤な有害事象(AE)は認められず、AEによる試験中止も報告されませんでした。
今後の試験では、これらのデータを用いてVH499の投与スケジュールの最適化が検討される予定です。これらの結果は、CROI 2025で発表された概念実証データを基にしたものであり、将来の超長時間作用型治療レジメンの構成要素としてのVH184およびVH499に関するエビデンスの蓄積に寄与するものです。
ViiV Healthcareについて
ViiV Healthcareは、2009年11月にGSK(LSE: GSK)およびファイザー(NYSE: PFE)によって設立されたHIV専門のグローバル企業であり、HIVとともに生きる人々およびHIV予防の恩恵を受ける可能性のある人々のために、治療およびケアの進展に取り組んでいます。2012年10月には塩野義製薬が株主として参画しました。当社は、これまでにないアプローチでHIVおよびエイズに取り組み、HIV治療および予防のための有効かつ革新的な医薬品の提供とともに、影響を受けるコミュニティの支援を目的としています。
会社、経営陣、ポートフォリオ、パイプライン、コミットメントの詳細については、www.viivhealthcare.com をご覧ください。
GSKについて
GSKは、サイエンス、テクノロジー、人財を結集し、力を合わせて病に先手を打つことを存在意義とするバイオ医薬品のグローバルリーダーです。GSKは、免疫系科学と先端技術に重点をおき、呼吸器・免疫・炎症、オンコロジー、感染症をはじめとする疾患領域の研究開発に注力しています。そして、スペシャリティ医薬品、ワクチン、ジェネラル医薬品で、病気を予防し治療します。詳細情報はhttps://jp.gsk.com をご参照ください。
‐2026年1月20日、GSK plcと塩野義製薬株式会社は、ファイザー社と協力し、現在ファイザーが保有するViiV Healthcare Limitedの経済的利益を塩野義製薬による投資に置き換える合意に達したと発表しました。取引の完了は関連市場での一定の規制クリアランスを条件としており、2026年第1四半期中に完了する見込みです。
参照
- H. Back et al. Pharmacokinetics and Evaluation of Potential Dosing Regimens for Long-Acting VH4524184. Presented at the 33rd Conference on Retroviruses and Opportunistic Infections (CROI). February 2026.
- M. Underwood et al. Third-Generation INSTI VH4524184 (VH-184) Has an Enhanced Resistance Profile vs Bictegravir. Presented at the 33rd Conference on Retroviruses and Opportunistic Infections (CROI). February 2026.
- N. Thakkar et al. Injectable HIV-1 Capsid Inhibitor VH4011499 (VH-499) Formulation Supports Ultra-Long-Acting Dosing. Presented at the 33rd Conference on Retroviruses and Opportunistic Infections (CROI). February 2026.