ヴィーブヘルスケア、治験用BNAB LOTIVIBART(広域中和抗体N6LS)を用いた長時間作用型HIV治療レジメンにおいて、ウイルス抑制を維持した参加者の割合が高いことを示す12か月データを発表

  • 安定した治療を受けている成人の94%が、4か月ごとに静脈内投与される lotivibart と持効性注射剤カボテグラビル*の併用によりウイルス抑制を維持
  • 第IIb相試験の結果は、lotivibart の超長時間作用型(Ultra long-acting: ULA)としての可能性を裏付けるものであり、本試験は年2回の静脈内投与間隔を評価する段階へと進行

この資料は英国ViiVが2026年2月25日に発表したプレスリリースの日本語抄訳であり、報道関係者各位の利便性のために提供するものです。この資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語が優先されます。詳細はhttps://viivhealthcare.com/をご参照ください。

2026年2月25日 英国ロンドン – GSKが過半数を所有するHIV領域に特化したグローバル企業であるヴィーブヘルスケアは、第IIb相EMBRACE試験における12か月時点の中間有効性および忍容性に関するデータを発表しました。1 安定した治療を受けているHIV陽性者を対象に、広域中和抗体である lotivibart(N6LS)を4か月ごとに投与し、月1回の筋肉内投与によるカボテグラビル持効性懸濁注射液(CAB-LA)*と併用した治療レジメンにおいて、静脈内投与群では94%、皮下投与群では82%の参加者のウイルス抑制の維持が認められました。これは、標準治療群の88%と比較した結果です。

これらの良好なデータは、lotivibart が4か月以上の投与間隔を可能とする超長時間作用型治療としての潜在的なポテンシャルを有することを裏付けるものであり、本試験は lotivibart の年2回の静脈内投与間隔を評価する段階へと進められます。

本試験結果は、米国コロラド州デンバーで開催されている第33回レトロウイルスおよび日和見感染症会議(CROI 2026)において発表されました。

ヴィーブヘルスケアの研究開発責任者であるキンバリー・スミス医学博士(M.D., MPH)は、次のように述べています;

「EMBRACE試験から得られたこれらの良好な12か月データは、lotivibart が超長時間作用型HIV治療レジメンの一部となる可能性を有することを示すエビデンスをさらに強固なものとし、年2回投与という新たな投与間隔の評価を進める当社の取り組みを後押しするものです。本結果は、HIVとともに生きる人々により多くの選択肢を提供する先駆的な長時間作用型治療を開発してきた当社のこれまでの実績を基盤とするものです」

12か月時点の中間解析において、lotivibart とCAB-LA*の併用療法は、安定した治療を受けているHIV陽性者において高い割合でウイルス抑制を維持しました。定義されたウイルス学的失敗は、静脈内投与群で2例(4%, n=2/50)、皮下投与群で3例(6%, n=3/49)に認められ、毎日の経口投与による標準治療群では1例(4%, n=1/26)でした。

lotivibartは全体として忍容性を示し、両投与群における治験参加者の受容性は12か月時点まで良好な結果が示されました。注射部位反応(ISR)による「不快感」「身体的影響」「睡眠」および「受容性」に関する平均知覚評価(PIN)スコアは、試験期間を通じて、いずれの群においても「非常に受容可能」から「完全に受容可能」の範囲に維持されました。lotivibart に関連する有害事象の頻度は、皮下投与群(53%, n=26/49)に対して静脈内投与群(24%, n=12/50)において低くなりました。グレード3~4の重度の注射部位反応は、皮下投与群の16%(n=8/49)で報告されましたが、静脈内投与群では報告されませんでした。

これらの結果は、昨年のCROI 2025において発表されたEMBRACE試験の6か月目データを基盤とするものであり、当該データでは、lotivibart を4か月ごとに投与し、月1回のCAB-LA*と併用することで、安定した治療を受けているHIV感染者においてウイルス量が検出限界未満に維持されることが初めて示されました。

*カボテグラビル持効性懸濁注射液(製品名:ボカブリア水懸筋注)について2

本邦で承認されている用法はリルピビリン持効性懸濁注射液との併用のみです。

詳細は電子添文をご参照ください。

ViiV Healthcareについて

ViiV Healthcareは、2009年11月にGSK(LSE: GSK)およびファイザー(NYSE: PFE)によって設立されたHIV専門のグローバル企業であり、HIVとともに生きる人々およびHIV予防の恩恵を受ける可能性のある人々のために、治療およびケアの進展に取り組んでいます。2012年10月には塩野義製薬が株主として参画しました。当社は、これまでにないアプローチでHIVおよびエイズに取り組み、HIV治療および予防のための有効かつ革新的な医薬品の提供とともに、影響を受けるコミュニティの支援を目的としています。

会社、経営陣、ポートフォリオ、パイプライン、コミットメントの詳細については、viivhealthcare.com をご覧ください。

GSKについて

GSKは、サイエンス、テクノロジー、人財を結集し、力を合わせて病に先手を打つことを存在意義とするバイオ医薬品のグローバルリーダーです。GSKは、免疫系科学と先端技術に重点をおき、呼吸器・免疫・炎症、オンコロジー、感染症をはじめとする疾患領域の研究開発に注力しています。そして、スペシャリティ医薬品、ワクチン、ジェネラル医薬品で、病気を予防し治療します。詳しくはhttps://jp.gsk.comをご参照ください。

‐2026年1月20日、GSK plcと塩野義製薬株式会社は、ファイザー社と協力し、現在ファイザーが保有するViiV Healthcare Limitedの経済的利益を塩野義製薬による投資に置き換える合意に達したと発表しました。取引の完了は関連市場での一定の規制クリアランスを条件としており、2026年第1四半期中に完了する見込みです。

参照

  1. CP. Rolle et al. Maintenance of HIV Suppression at 12 Months With VH3810109 (N6LS) Q4M + CAB LA QM: The EMBRACE Study. Presented at the 33rd Conference on Retroviruses and Opportunistic Infections (CROI). February 2026.
  2. ボカブリア水懸筋注400㎎・600㎎ 添付文書第8版