ヴィーブヘルスケア、治験中の第三世代インテグラーゼ阻害剤の、インテグラーゼ耐性に対する抗ウイルス活性を示す初期データを初公開
- 第I相臨床試験の結果とともに、超長時間作用するHIV治療薬を提供するという、当社の長期戦略の一部であるVH4524184の初の発表
2024年7月23日 英国ロンドン – GSK、ファイザー、塩野義製薬が資本参加するグローバルなHIV領域のスペシャリスト・カンパニーであるヴィーブヘルスケアは、治験中のインテグラーゼ阻害剤(INSTI)VH4524184(VH184)が抗ウイルス活性を保持し、第二世代INSTI耐性に対抗する作用があることを示す肯定的なin vitroの知見を発表しました。第I相臨床試験の追加解析では、薬物動態(PK)および安全性データが示され、VH184のさらなる開発が支持されました。この知見は、2024年7月22~26日にドイツのミュンヘンで開催された第25回国際エイズ会議 (AIDS 2024)で発表されました1。
ヴィーブヘルスケアの研究開発責任者であるキンバリー・スミス医学博士は次のように述べています。
「ヴィーブヘルスケアの野心は、HIVの治療や予防の選択肢を求めている人々に、新世代の長時間作用する医薬品を届けることにより、HIVの流行を終わらせることです。VH184は、初の第三世代インテグラーゼ阻害剤であり、長時間作用する剤形とINSTI耐性ウイルスをカバーする可能性を秘めています。これはアンメットニーズに対応する新規薬剤の開発という当社の伝統を基盤としています」
AIDS 2024での発表は、2つの解析を組み合わせたものです。最初の解析では、VH184をin vitroで、20種類以上の臨床由来の INSTI関連耐性変異を持つHIV-1に対して評価しました。これらのウイルスは、治療経験のあるHIV感染症の患者さんを対象とした、第二世代インテグラーゼ阻害剤の2つの第III相臨床試験から同定されました。この解析の結果、VH184は前世代のINSTIとは異なる耐性プロファイルを有していることが示唆され、臨床に関連した変異に対して抗ウイルス活性を保持できたことが示されています。
2つ目の解析は、HIVに感染していない参加者84例を対象に、VH184の経口投与のPKおよび安全性を評価した二重盲検無作為化プラセボ対照第I相臨床試験から得られました。この試験では、VH184がin vitroで観察された臨床由来のINSTI変異に対して、抗ウイルス活性を発揮する可能性のある十分な血中薬物レベルを達成したことが示されました。VH184の投与についても忍容性が認められ、参加者の投与中止につながる有害事象は認められませんでした。有害事象は全般的に軽微(44件29例)であり、VH184に関連すると考えられたものはほとんどなく(6件5例、全例が軽微)、重篤なものはありませんでした。
ヴィーブヘルスケアは、HIVに感染していない参加者を対象に、VH184の長時間作用型の注射製剤を評価する第I相臨床試験を実施しています。さらに、VH184の有効性、安全性、忍容性を明らかにするため、抗レトロウイルス療法未治療のHIV感染症の患者さんを対象とした第Ⅱa相プルーフ・オブ・コンセプト試験が進行中です。
ヴィーブヘルスケアについて
ヴィーブヘルスケアは、GSK (LSE: GSK)およびファイザー (NYSE: PFE)によって2009年11月に設立された、抗HIV薬に特化したグローバル・スペシャリストカンパニーです。2012年10月に塩野義製薬株式会社が10%の持ち分を取得しました。ヴィーブヘルスケアは、どの会社よりも、HIV/AIDSについてより深い、幅広い関心を持つことで、新たなアプローチで効果的な新規のHIV治療薬を提供し、HIVの影響を受けているコミュニティを支援することを目指しています。詳細は、https://viivhealthcare.com/ja-jp/をご覧ください
会社、マネジメント、ポートフォリオ、パイプライン、コミットメントに関する更なる情報は、www.viivhealthcare.comをご覧ください。
GSKについて
GSKは、サイエンス、テクノロジー、人財を結集し、力を合わせて病に先手を打つことを存在意義とするバイオ医薬品のグローバルリーダーです。詳細情報はhttps://jp.gsk.comをご参照ください。